毎日朝の日課にしているトレッドミルでのウォーキング。
今日のBGMはBegin。
音が心地よく何の抵抗もなく耳に入ってくるので、邪魔にならないので結構いいかも。。。
でもこれが悪かった。
やっぱりふとした時に、心につきささる言葉が耳に入ってくる。
同じ故郷の人間が、大好きな故郷の歌を歌っている。。。
いろんな事が、いろんな想いが思い出される。
電話やれよと渡された古札を 握りしめてた空港への4号線
ありふれた希望とあふれてくる不安で何ひとつあなたにつたえられなかった思い
ひとりの友人の事を思い出した。
彼女とは幼い頃からの親友。それこそ四半世紀以上のつきあい。
私の学生時代の事など全て知っている。
6年前、私がアメリカに移住する為に沖縄の那覇空港を飛び立つ日。
母、妹、それに数人の高校時代の部活の友達がわざわざ見送りに来てくれた。
私は泣きたくなかった。涙を見せたくなかった。
私はこれから私の道を歩く為に旅立つのだと皆に思って欲しかった。
時間ぎりぎりまで、家族や友人と別れを惜しみ、私の強がりは成功するはずだった。
旦那、まだ小さな長男と一緒にゲートに入り、セキュリティーチェックを済んで、
これでお別れだ。。。と皆を最後に振り向いた。思いっきり笑顔を作って。。。
その時に私が目にしたのは、両手を大きく降っているその親友の姿だった。
驚いた。。どころの話じゃなかった。
一瞬、時間が止まったような気がした。
最後の最後、私は彼女に会えるとは思ってもいなかったのでその時に、私の決意はくだけてしまった。
声を出して泣いた。
仕事のある日だったのに時間を作って見送りに来てくれた。
去年、3ヶ月に近い里帰りを終え、アメリカに帰る日。
母、妹、母の友人に見送られて空港にいた。
その時、思いもかけずに現れたのはまたその親友だった。
まだ7ヶ月にしてはかなり大きめの息子を抱き、私の息子達が機内で食べれるようにとたくさんのお菓子の袋を片手に持って。。。
ありがたい。
その時もとても嬉しかったけど、今思い返してみると言いようのないくらいありがたい。
こういう友人がいるからこそ、私には買える場所があると思える。
今でも両手を大きく振っている彼女の姿を目の前にいるように思い出す事が出来る。
こういう思いはふとした時にやってくる。
何も運動している時にやってこなくてもいいのに。。。
歌はすごい。人の気持ちをタイムスリップさせてしまう。
沖縄の人の歌声は、特に私の気持ちをかき乱す。
楽しかった思い出、泣いた思い出、笑った思い出を引っ張りだしてくる。
遠いこの地に生活をしている私のうちなーんちゅの血を沸かせる。
忘れるな、お前はうちなーんちゅだ、どこにいても故郷は見てるぞって言われているような気がする。
でも私はきっと、ウォーキングをしながらBeginはもう二度と聞かないと思う(笑)。
だって泣いちゃうよ。